社員10人の会社、バックオフィスを全部クラウドにすると月いくら?構成例と総額

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室長TAKA(公認会計士)
監修26.10.20TAKA

社員10人前後の会社の社長に向けた記事です。会計・請求書・経費精算・勤怠・給与を全部クラウドにすると、月にいくらかかるのか。よく使われる3社のシリーズで、構成例と総額を示します。

診断結果

対象:社員10人前後で、会計・経費・勤怠・給与をまとめてクラウドにしたい会社

  • 迷ったら、顧問税理士が使っているシリーズでそろえる。この記事の条件では、3つの構成の差は月数千円です。データの受け渡しの手間のほうが大きく効きます。
  • 料金だけで選ぶなら、社員10人ではマネーフォワード クラウドの構成が最も安くなりました。ただし社員が増えると差は縮まり、50人ではfreeeの構成が逆転します。
  • 「全部」といっても、初期費用や一部の機能のオプションは別です。契約の前に、必要な機能が基本料金に入っているかを確かめます。

試算の前提

社員10人の会社を、次のように置きました。人数の数え方で総額が変わるので、自分の会社と違うところを確かめてください。

  • 社員は社長を含めて10人。全員が勤怠と給与の対象で、経費精算も使う(承認は社長)。
  • 会計ソフトを使うのは、社長と経理の担当者の2人。請求書は会計ソフトから出す。
  • 年払いの料金で、税抜。初期費用、オプション、振込手数料、期間限定の割引は含めない。
  • 1社のシリーズでそろえる(freee、マネーフォワード、弥生)。

金額はすべて、この診断室のツール台帳(各社の公式サイトの料金ページと照合した料金)から計算しています。料金が変われば、表の金額も変わります。

3つの構成と月額

freeeでそろえる

社員10人の場合の月額

freee会計のスタンダードと、給与・勤怠・労務をまとめたfreee人事労務のスタンダード。請求書の作成と経費精算はfreee会計の機能を使う。

内訳数量月額
会計・請求書(3人まで)freee会計 「スタンダード」 単価 8,980円/月18,980円
経費精算(申請・承認する人)freee会計 「従量:経費精算(スターター・スタンダード)」 単価 300円/1人・月10人3,000円
給与・勤怠・労務・年末調整freee人事労務 「スタンダード」 単価 800円/1人・月10人8,000円
月額の合計(税抜)19,980円
1年分にすると239,760円

ツール台帳の料金から計算しました。最も古い照合日はです。年払いの料金で、初期費用・オプション・振込手数料などは含みません。

経費精算は、freee会計の機能をそのまま使えます。給与・勤怠・年末調整・入退社の手続きは、freee人事労務のスタンダードにまとまっています。

マネーフォワード クラウドでそろえる

社員10人の場合の月額

ビジネスプランの基本料金で、会計・請求書・経費・勤怠・給与などが使える。各サービスに含まれる人数を超えた分が、1人あたりの追加料金になる。

内訳数量月額
基本料金(会計・請求書は3名、経費・勤怠・給与などは5名まで)「ビジネスプラン(基本料金)」 単価 6,480円/月16,480円
追加:経費(6名以上)単価 500円/1人・月5人2,500円
追加:勤怠(6名以上)単価 300円/1人・月5人1,500円
追加:給与(6名以上)単価 300円/1人・月5人1,500円
年末調整「追加:年末調整・社会保険・マイナンバー(各6名以上)」 単価 100円/1人・月5人500円
社会保険「追加:年末調整・社会保険・マイナンバー(各6名以上)」 単価 100円/1人・月5人500円
マイナンバー「追加:年末調整・社会保険・マイナンバー(各6名以上)」 単価 100円/1人・月5人500円
月額の合計(税抜)13,480円
1年分にすると161,760円
必要な場合だけかかるもの(合計に入れていません)
経費精算で電子帳簿保存法の機能を使う場合マネーフォワード クラウド経費 「オプション:コーポレートプラン」 単価 200円/1人・月10人2,000円

ツール台帳の料金から計算しました。最も古い照合日はです。年払いの料金で、初期費用・オプション・振込手数料などは含みません。

基本料金に、各サービスの決まった人数分の利用が含まれます。会計・請求書は3名、経費・勤怠・給与などは5名までで、それを超えた分が1人あたりの追加料金です。

経費精算で電子帳簿保存法の機能を使う場合は、オプションが必要になることがあります。公式サイトの料金表ではオプションが必要と読めますが、同じページのよくある質問とは書き方が分かれています。表では合計に入れず、別に示しました。契約の前に確かめてください。

弥生でそろえる

社員10人の場合の月額

弥生会計 Nextのベーシック(会計・請求書・経費精算)と、弥生給与 Nextのベーシック(給与・勤怠・労務)。それぞれ3名までの無料枠を超えた分が追加料金になる。

内訳数量月額
会計・請求書・経費精算(各3名まで)弥生会計 Next 「ベーシック」 単価 4,200円/月14,200円
追加:経費精算(4名以上)弥生会計 Next 単価 400円/1人・月7人2,800円
給与・勤怠・労務(各3名まで)弥生給与 Next 「ベーシック」 単価 4,600円/月14,600円
追加:Web給与明細・年末調整の配信(1名)弥生給与 Next 単価 200円/1人・月7人1,400円
追加:勤怠管理(1名)弥生給与 Next 単価 300円/1人・月7人2,100円
追加:労務管理(1名)弥生給与 Next 単価 400円/1人・月7人2,800円
月額の合計(税抜)17,900円
1年分にすると214,800円

ツール台帳の料金から計算しました。最も古い照合日はです。年払いの料金で、初期費用・オプション・振込手数料などは含みません。

弥生会計 Nextと弥生給与 Nextは、それぞれ3名分の無料枠を超えた分が追加料金になります。2つを同時に申し込むと、初年度の割引があります(表には含めていません)。

社員が増えると、どう変わるか

同じ前提で、社員数だけを変えて計算しました。

社員数ごとの月額の合計
人数freeeマネーフォワード弥生
5人14,480円6,480円11,400円
10人19,980円13,480円17,900円
20人30,980円27,480円30,900円
30人41,980円41,480円43,900円
50人63,980円69,480円69,900円

月額の合計(税抜・年払い)。各行で最も安いものを太字にしています。ツール台帳の料金から計算し、最も古い照合日はです。前提と内訳は本文の表のとおりです。

違いを生むのは、料金の数え方です。

  • マネーフォワード:基本料金に、経費・勤怠・給与などの5名分が含まれます。少人数ほど割安です。
  • freee:給与・勤怠・経費精算が、1人目から人数分の料金です。少人数では割高ですが、社員が増えたときの上がり方は3つの中で最も小さくなります。
  • 弥生:会計と給与の2つの基本料金に、それぞれ3名分の無料枠があります。3名を超えると、経費精算・給与明細・勤怠・労務の追加料金が人数分かかります。

社員が増える予定なら、今の人数だけでなく、1〜2年後の人数でも比べてください。

料金以外で比べること

総額の差が月数千円なら、次の点のほうが会社の手間を左右します。

  1. 顧問税理士とのデータの受け渡し:税理士が使い慣れたソフトなら、決算の準備が早く進みます。
  2. 給与まわりの手続きをどこまで任せるか:年末調整、社会保険の手続き、マイナンバーの管理まで1つで済ませたいかどうかです。
  3. 勤怠の打刻のしかた:スマホ、ICカード、共用のパソコンなど。勤怠と給与を分けるかどうかは、勤怠管理と給与計算は別々か、まとめるかで比べます。
  4. 経費精算の使い勝手:社員が迷わず申請できるか。経費精算システムの選び方で詳しく見ます。

会計ソフトそのものの違いは、会計ソフト3社の比較にまとめています。

自分の会社で計算するには

  1. 人数を3つに分けて数える:会計ソフトを使う人、経費精算を申請する人、勤怠・給与の対象の人。
  2. 基本料金に含まれる人数を確かめる:上の表の各行の「数量」が、含まれる人数を超えた分です。
  3. 無料の試用で1か月回す:実際に申請や給与計算をしてみると、必要なプランが分かります。

何から手をつけるかは、中小企業のバックオフィスDX・AI化、何から始める?で社員の人数ごとに示しています。

出典と確認日

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